Information
基本情報
人間ドックは全身の精密な健康診断ですが、眼科ドックは眼の精密な健康診断です。
保険証を使う診療・診察では、何かの異常や不具合がある場合に、その異常や不具合に則した特定の検査が行われます。そのため、自覚的な異常や不具合がない場合、病気の不安から希望する検査、予防目的での検査は行われません。
しかし、眼の病気は、自覚なく進行するタイプや自覚してからでは進行してしまっているタイプの病気も多くあります。また、発症リスクをあらかじめ知ることが出来るタイプの病気もあります。
これらの眼の状態を全方位的に細かく調べることができるのが、眼科ドックです。眼科ドックは、自由診療(保険証が使用できません)のため、全額自己負担となります。
眼科ドックのご案内
- 完全自由診療
- 眼科ドックは自由診療扱い(健康保険非適用)のため、保険証が利用できません。そのため、保険証やマイナンバーカードはお持ちいただく必要はございません。
全額が自費でのお支払いとなります。 - 検査コース
フルコールタイプ1種類(検査数21種類)
※当コースには診察が含まれておりません。検査結果についてご不明な点は、お問合せフォームよりお気軽にお問合せください。その際、ご本人様確認のため[予約番号][お名前][電話番号][メールアドレス]を必ずご記入ください。この情報がない場合は個人情報の取り扱い上、お答えすることができません。
(散瞳検査について)
散瞳は行いません。散瞳の不要な最新鋭の機器による検査ですので、お車やお仕事中でも安心して受診頂けます。- 所要時間
約20~30分
検査される方によって時間は異なります。30分を目安としております。- ※遅刻や患者様起因による終了時間の延伸の場合は、一旦お待ちいただき改めて再開する場合がございます。あらかじめご了承ください。
- ※まれに、特定の検査でその方の目の状態によっては時間が長くかかる場合がございます。
- 対象者
- 13歳以上。
国籍による制限はございません。また、パスポートも不要です。 - 受診方法
完全予約制(Web予約のみ)
- ご予約がないと受診いただけません。
- ご予約はWeb予約のみで、電話やメールでのご予約は承っておりません。
- ご予約は、ご希望日の月の前月~当日1時間前まで、ホームページにて受付ています。
(翌月のご予約が可能です)
- 眼科ドックの費用
-
費用 29,800円(税込)
- お支払い方法
-
ご予約時のWeb事前クレジットカード決済のみ
- ※現金でのお支払い、クレジットカード以外のお支払い方法は対応しておりません。
また、当日のお支払いは対応しておりません。
追加の料金が発生することはございません。 - ※領収書は、検査終了後にお送りする検査結果報告のメールに添付しております。印刷してご利用ください。
- ※現金でのお支払い、クレジットカード以外のお支払い方法は対応しておりません。
- 検査結果
-
全検査終了と同時に、一次結果(判定未記載)のPDFファイルをその場でご覧いただき、完了したことをご確認いただきます。
その後、医師によって各検査結果判定の記載を行い、検診結果PDFファイルを、後日改めてメールで送付させていただきます。必要に応じてご自身で印刷を行ってください。当院では紙の検査結果のご提供は行っておりません。
※PDFデータの用紙サイズはA4ヨコ・フルカラーで作成されております。 - 診察について
-
診察は含まれておりません。検査結果でご不明な点は、お問合せフォームよりお問合せください。
その際には、ご本人様確認のため、[予約番号][お名前][電話番号][メールアドレス]をすべてご入力ください。この情報がない場合は個人情報の取り扱い上、お答えすることができません。 - キャンセル・変更
-
前日までのキャンセル ご予約日前日まで無料
ご予約日前日まで無料です。ホームページの「予約のキャンセル」からキャンセルを行ってください。キャンセル後、お支払いに利用したカードへ返金されます。
前日までの変更 ご予約日前日まで無料
ご予約日前日までは無料で変更が可能です。
変更の場合は、一度キャンセルをしてから、再度ご予約ください。当日キャンセル 費用の100%
お客様のご都合による当日のキャンセルは、ご連絡の有無・理由如何に関わらずキャンセル料が100%となり、返金はいたしません。
当日の変更(お客様都合) ご予約時間までにお問合せフォームよりご連絡をいただいた場合にのみ、後ほど翌日以降のスケジュールでの予約変更をメールにてご案内いたします。
お電話でのご連絡はお受けしておりません。必ず、お問合せフォームよりご連絡をお願いいたします。
例外・不可抗力な場合
当院起因の事象の場合台風・大雪・地震等の天災や、それに伴う交通機関の不具合が発生した場合、またはそれが予測される場合、並びに当院起因の事象の場合は、お客様からのご連絡の有無に関わらず、メール又はお電話にて、別の日程の調整をご案内させていただきます。あらかじめご了承ください。調整ができない場合は、キャンセル・返金を致します。
- 遅刻
-
10分以内の遅刻 入室・検査は可能ですが、後のご予約のお客様との関係上、予定時間内に検査が終了しない場合等は、検査の途中で一旦お待ちいただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
10分以上の遅刻 10分以上の遅刻は基本的に眼科ドックが受診できません。当日変更と同様の扱いとなりますので、10分以上の遅刻の場合には、必ずご予約時間までにお問合せフォームよりご連絡お願いいたします。
(開始時刻から10分経過いたしますと、ドアのQRコードキーが利用できなくなり、入室することが出来ません。)例外・不可抗力な場合 台風・大雪・地震等の天災や、それに伴う交通機関の不具合が発生した場合、又はそれが予測される場合は、お客様からのご連絡の有無に関わらず、メール又はお電話にて、別の日程の調整をご案内させていただきます。あらかじめご了承ください。調整ができない場合は、キャンセル・返金を致します。
Philosophy
特徴・理念
21種類の精密
・最先端検査最短20分!
超タイパ検査品川駅の目の前!
便利な駅前ドック同時に最大2名まで!
プライベート感覚
21種類の精密・最先端検査
当院では、超最新鋭の検査機器をそろえ、皆様の来院をお待ちしております。
器械の進歩により、散瞳検査(目薬で瞳を強制的に開き、内部を観察・撮影する検査)が不要です。
最短20分!
超タイパ検査
当眼科ドックは、施設に入ってから出てくるまで、最短20分で終了します。(検査される方によって時間は異なります。平均30分を目安としております。)
眼科は混むもの、予約をしても待たされる、これが世間一般の眼科のイメージです。
眼科ドックをなるべく多くの人に広めたい、この想いがある中で、「眼科ドックの受けやすさ」を最重要ポイントとして位置づけました。
気軽に受けられるからこそ、未病・予防の要となる。
そのために、忙しい現代の人々が重要視するタイパ(タイムパフォーマンス)を極めたシステムを作りました。
いかに短時間で受けられるか、それが受ける人たちの負担の軽減に直結します。
お仕事の途中、昼休みの間に、遊びにいく前に、出張の途中で、待ち合わせのついでに。
20分は一瞬です。
品川駅目の前!
高利便性駅前ドック
利便性が良いことは、受けやすさに直結します。
今や、利便性では日本トップクラスである品川駅の目の前で、飛行機でも新幹線でも、出張でもご旅行でも、何かを待つ時間、何かのついで、何かの間、ごく気軽にお越しいただける“駅前眼科ドック”です。
同時に最大2名まで!
プライベート感覚
眼科は待つ、混む、そのイメージは、不要です。
完全予約性で、一度に施設内に入れる患者様は、最大で2名です。
さらに院内構造により、他の患者様と顔を合わせることがないようになっています。
専門検査員がマンツーマンでお出迎えから全ての検査、お見送りまで行う、プライベート感覚のシステムです。
眼科ドック東京品川
日本初の眼科ドック専門施設
私たちが眼科ドックを推奨する理由
眼は、人間が持つ五感と呼ばれる情報を得る感覚機能(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)の中で視覚機能を担っています。
視覚機能は、五感全体の80%もの部分を占めていると言われており、人間の生活において圧倒的に重要な感覚機能です。視覚が失われることで、人間の生活・人生は大きく変化してしまいます。 「今見えていること」が当たり前なのではなく、「見えていること」をいかにして守っていくかが、その人の生活・人生の質を保つ、守ることと考えて良いでしょう。
しかしながら残念なことに日本の保険医療制度は、基本的に病気になってからその対処を行う既病治療の仕組みになっています。そして、医療が目覚ましく進歩した現在でも尚、一度病気になると完治出来ず、進行を遅らせることしかできない眼病も多くあります。これらの眼病は、患者さんにとって時間的・金銭的・肉体的・精神的に大きな負担となります。また、患者さんだけでなく、国の医療費の増大の要因となり、国の財政の圧迫につながります。
近年「未病」と呼ばれる、健康な状態と病気な状態の中間的位置、といった状態を分類する考え方が注目されています。未病状態とは「自覚症状はないが、異常な状態」と「自覚症状があるが検査においてはまだ病気とは言えない状態」に分けられます。どちらも、検査をより詳細に行うことによって、今後起こり得る病気の可能性を考えることができ、似た意味で使われる「予防」との組み合わせによって、事前に対策を行うことができます。早めの対策を行うことで、健康寿命が延び、生活・人生の質を落とさずに済みます。
体の眼以外の部分は、未病・予防といった観点の知識や意識が世間的にかなり広がっており、人間ドックや予防医療・未病医療というものが大きく発達しています。しかし、眼の領域だけは、この流れから取り残されているのが現状です。その理由の一つに、眼は他の臓器と比較して非常に小さい器官に多数の超高機能な構造が詰まっていることが挙げられます。たった直径25mm程度の球体状器官で、単位体積当たりの、解明された機能や可能となっている検査の種類が異常に多岐に亘り、他分野と同様に扱うことが難しいことが原因です。
そういった理由のため、未病・予防の側面では眼は他の器官と差がありますが、研究や技術開発は非常に盛んで、治療・手術の側面においては、大変進歩している部分も多くあります。 検査機器にしても、たった直径25mm程度の球体状器官に対して、実に様々な目的の最新鋭の検査が開発されており、その検査技術の進歩は眼を見張るものがあります。 もちろん、これらの進歩した技術を以てすれば、未病・予防に大きく役立つことは言うまでもありません。
これらの進歩した技術が、国民皆保険制度の元、病気の際には誰でも低い負担で利用可能であることは大変素晴らしいことではありますが、より人生・生活を大局的に見た未来的な観点である“病気になる前に止める” ために使用することも、大事な役割だと考えます。
我々眼科医療関係者は、日々患者さんの病気と向き合いながら、同時に、日々進歩している技術も目の当たりにしており、その技術を既病にはもちろん、未病・予防のために惜しまず使用したい、という想いが常にあります。
これからは、病気を治す立場だけでなく、未病・予防、そして、その先にある生活・人生を守る立場へ。
それが、私たち、眼科ドック東京品川の持つ使命です。

How to Use
利用方法
| ご利用方法 | 完全事前Web予約制 お電話による予約不可 |
|---|---|
| お支払方法 | 予約時事前クレジットカード決済のみ。 現金不可/当日支払い不可 |
| 必要なもの | 電子キー・ご予約メールを確認・表示できるスマートフォン 保険証不要・パスポート不要 |
- ご予約はWebからのみ可能で、直接のご来院、お電話、メール、LINEではご予約出来ません。
- お支払いはご予約時のクレジットカード決済のみで、現金払いや銀行振込、各種Pay払いなどはご利用いただけません。
- 当日ご来院時のお支払いは一切行っておりません。
- 電子キーとは、ご来院時にクリニックのドアを開けるためのQRコードで、ご予約者ごとに異なります。
- 電子キー(QRコード)は事前にメールで送付しますので、当日はQRコード(PDF)を表示出来るスマートフォンを必ずご持参ください(読み取りが出来ない場合は、数字コードの入力で開錠が可能です)。
- 自由診療のため、保険証や身分証明書は不要です。
- 領収書は、検査終了後にお送りする検査結果報告のメールに添付しております。印刷してご利用ください。
Inspection contents
検査内容
- 基礎検査:3種類
- 前眼部検査:10種類
- 後眼部検査:4種類
- 機能検査:4種類
- ※ 各検査の「関係する疾患・初見」は一例です。
基礎検査
他覚的屈折検査
- (関係する疾患・初見)
- 近視
- 遠視
- 乱視
| 感覚的側面 | 痛み無し・まぶしさ無し |
|---|---|
| 測定時間 | 極短時間 |
眼の屈折(眼に到達した光を曲げる力です。正常な屈折の場合、角膜のどの部分にあたった光でも全て同じ網膜上の1点に集まる様に光が曲げられます。)に関わる角膜・水晶体といったレンズの役割をする部位の、光を曲げる力、レンズの歪み具合を“構造面”から数値化する検査です。この数値化はあくまで構造上から見た参考的数値です。実際に網膜に結像した像が、その人にどう見えているのか、どの程度見えているのかは、自覚的屈折検査で計測する必要があります。(網膜上にピントが合っていても、実際には見えない場合もあります。) また、乱視に関わる角膜・水晶体の内、角膜の乱視の量を構造的に数値化することができます。
自覚的屈折検査(裸眼視力/矯正視力)
- (関係する疾患・初見)
- 近視
- 遠視
- 乱視
| 感覚的側面 | 痛み無し・まぶしさ無し |
|---|---|
| 測定時間 | 5~10分程度。 半自動のため、一般的な視力検査より短いですが、人(視能訓練士)の判断や、視力の出にくい人等の要因で、時間がかかる場合があります。 |
他覚的屈折検査の数値を基に、実際にその人の眼が、どの程度の見える力を持っているのか、レンズを加えながら細かく計測します(矯正視力検査)。これにより、最高の矯正視力(遠方の指標がどこまで細かく見えるか)が確認できます。メガネやコンタクトレンズを装用しない状態でどこまで見えるかの裸眼視力検査を行った後に、レンズを加えてどこまで見え方が変化するかを確認します。この検査では、近視・遠視・乱視といった屈折の異常の程度が確認できます。眼科においては、裸眼視力が低い場合でも、矯正視力1.0に達すれば視力の面では異常とは見なされません。矯正視力が1.0に達するか達しないかという指標は、他に何かしらの眼病がないかどうかの一つの判断材料となります。最高矯正視力が1.0に満たない場合は、屈折の異常とは別に原因がある場合があります。当検査は、熟練の視能訓練士(ORT)と呼ばれる国家資格保有者が計測します。全ての眼の検査の基本となる検査です。
非空気圧式精密眼圧検査
- (関係する疾患・初見)
- 緑内障
- 高眼圧症
| 感覚的側面 | 痛み無し・まぶしさ無し |
|---|---|
| 測定時間 | 極短時間 |
眼の硬さ(内圧)を測る検査です。眼は風船の様に内部に空間があり、さまざまな細かい器官や水等の物質が存在していることで、眼の形状を保っています。内部の水が少なくなれば眼の内圧は下がり、逆に水が多くなれば内圧は高くなります。この眼の内部圧力を調べるのが、眼圧検査です。眼圧が高い場合は、眼の奥の神経(視神経)を痛める原因にもなりますので、大変重要な検査です。眼圧は、それぞれの人によって正常上限値が異なります(視神経に影響を及ぼす眼圧の値は、それぞれの人によって異なります)。基準はありますが、その基準値以下だからといって誰もが安全なわけではありません。眼圧によって視神経がダメージをうける代表的な病気が緑内障で、眼圧は緑内障の経過観察に欠かせない数値です。
一般的な眼圧検査は、角膜(黒目)に空気の衝撃(空気鉄砲で空気を発射するイメージ)を与えて、衝撃による凹み具合を計測して眼圧を測りますが、衝撃の強さから、多くの方がこの検査を苦手としています。
そして、苦手意識から体が緊張して力んでしまい、その影響で眼に力が加わって通常より眼圧が高く計測されてしまうことも多くあり、場合によってはうまく計測が出来ないと何度も繰り返すことになり、苦痛となります。これらを避けるために、当眼科ドックでは、一切痛みや衝撃のない、空気を使わない眼圧検査を行います。もちろん、麻酔等も不要です。
非常に軽いプローブを角膜(黒目)に当てて、その跳ね返りから圧力を計算しますが、このプローブの接触による痛みは一切なく、計測数値も精度が高くなりますので、安心して受けていただけます。
前眼部検査
隅角 非侵襲的広角3次元光干渉断層画像解析
- (関係する疾患・初見)
- 狭隅角
| 感覚的側面 | 痛み無し・まぶしさ無し |
|---|---|
| 測定時間 | 極短時間 |
角膜の内側の根本と虹彩(瞳)の根本の間に隅角と呼ばれる部位があります。隅角には、シュレム管という、前房(角膜と水晶体の間の空間)を満たしている水(房水)が外に排出されるための器官が存在します。隅角が狭くなってしまうと、房水が外に排出されにくくなり、結果として眼圧が上昇します。隅角が狭いことを狭隅角と呼びますが、眼圧が上昇することでおこる代表的な病気である緑内障の中で、狭隅角又は、隅角が閉塞していることから発生する緑内障が閉塞隅角緑内障です。隅角は、特殊な方法を用いないと観察することができませんが、3次元光干渉断層画像解析を使用することで断層から隅角の狭さの状態を観察することができます。3次元光干渉断層解析とは、特殊な光線を照射し、その光線の組織での反射吸収状態を器械で計測して、計測数値から内部構造を画像化する技術です。肉眼では観察不能な組織の内部を断層状に画像化することができるため、様々な検査に応用されています。当検査で狭隅角ではなかった場合でも、開放隅角緑内障という、狭隅角ではないにも関わらず発生する緑内障もあるので、複数の検査を組み合わせた診断が必要となります。
角膜内皮細胞密度検査
- (関係する疾患・初見)
- 角膜内皮障害
- 水泡性角膜症
| 感覚的側面 | 痛み無し・まぶしさ無し |
|---|---|
| 測定時間 | 極短時間 |
角膜(黒目)を構成している細胞の密度(一定の面積に、いくつの細胞が並んでいるか)を測る検査です。角膜は人間の体の中でも数少ない透明な器官です。無数の細胞が緻密に並んで1枚の膜状になっており、細胞が隙間なく、ぎっしりと並んでいることで、角膜は透明性を維持しています。角膜の細胞には核等の組織が無く、その周辺には血管もありません。そのため、角膜の細胞は、皮膚の細胞等の様に分裂・増殖することができません。一度作り上げられた角膜の細胞はそれ以上数が増えることがなく、加齢や様々なストレスによって減少していき、復活しません。特に病気ではない加齢による数値の減少以外に、長期のコンタクトレンズ使用や、角膜の病気、外傷、白内障手術による影響等、異常を来す理由は様々ですが、一定の面積にある細胞が減っていしまうと、隙間なく並んでいた細胞が徐々にいびつな形になり、隙間が出来たりします。この影響で角膜は光を通しにくくなり、透明性が失われます。透明性が失われた角膜は、薬では治すことができません。角膜の透明性が失われた場合は視力に直結し、見えにくさが出てきますので、非常に大事な検査です。正常値(細胞の数)は、1m㎡あたり2000個以上です。
角膜形状解析検査
- (関係する疾患・初見)
- 円錐角膜
- 乱視
| 感覚的側面 | 痛み無し・まぶしさ無し |
|---|---|
| 測定時間 | 極短時間 |
角膜(黒目)の膨らみ方を計測する検査です。角膜は眼のレンズの役割を果たす重要な器官です。角膜はボールの一部分の様に膨らんだ形状をしていますが、この膨らみは人によってさまざまです。この膨らみがあることによって、外からきた光が曲げられて眼のなかに入って、網膜上に集まりますが(虫眼鏡の様な役割)、膨らみ方(角膜のカーブ・角膜曲率)が強いほど、光は曲げられます(曲がりすぎ)。また、膨らみ方がいびつ(歪んだ膨らみ)の場合は、本来角膜のどこから入ってきた光でも同じ1点に集光しなければならないものが、角膜の光が通過する部分によって曲がり具合が変わってしまい、1点に集光しなくなります。これが乱視という現象です。当検査は、角膜の膨らみ方の状態を可視化させ、どの程度の歪み(乱視)があるのかを調べます。角膜の歪みには、ごく一般的な乱視をはじめ、角膜の頂点の部分の厚みが薄くなってしまうことで眼の内圧に耐えられず、変形して前方に突出してしまう円錐角膜という難病まで様々な病気があります。
角膜厚測定 非侵襲的広角3次元光干渉断層画像解析
- (関係する疾患・初見)
- 円錐角膜
| 感覚的側面 | 痛み無し・まぶしさ無し |
|---|---|
| 測定時間 | 極短時間 |
3次元光干渉断層画像解析を用いて角膜の厚みを調べる検査です。角膜の厚みは、約0.5mmとされており、その0.5mmの中が5つの層に分かれています。正常な角膜の厚みであれば、眼の内圧に対して正常な形で膨らんでいられますが、角膜厚が何等かの要因で薄くなってくると、正常な膨らみを維持できなくなります。この代表的な病気が、円錐角膜です。正面からの観察では角膜の厚みの測定が出来ません。そのため、角膜を垂直方向に切った断層画像を撮影し観察することで、角膜を構成する5層に何等かの異常がある場合は発見できます。
非侵襲的涙液層破壊時間検査
- (関係する疾患・初見)
- ドライアイ
| 感覚的側面 | 痛み無し・まぶしさ無し |
|---|---|
| 測定時間 | 極短時間 |
眼の表面にある涙液(涙)が、どの程度の時間で乾いてしまうかを計測する検査です。この時間でドライアイの程度が判定できます。人間は、瞬きをすることで、眼の表面に涙液を排出します。同時にまつ毛の根本にあるマイボーム腺(脂の分泌腺)から涙液の上に脂を排出して、その脂の膜が涙液の上を覆うことで、涙液が直接空気に触れにくくして、涙液の蒸発を防いでいます。当検査では、角膜(黒目)上の涙液+脂の膜がどの程度の時間で乾いて無くなるか計測し、短ければドライアイの判定となります。
涙液メニスカス
- (関係する疾患・初見)
- ドライアイ
- マイボーム腺機能不全
| 感覚的側面 | 痛み無し・まぶしさ無し |
|---|---|
| 測定時間 | 極短時間 |
瞬きをした後にどの程度の涙液が排出されているのかを計測する検査で、下瞼のフチに溜まった涙液の量を計ります。瞬きをすると眼の表面に涙液が排出されて眼の表面を覆いますが、表面に広がった涙液以外は重力で下瞼のフチに溜まります。下瞼のフチに溜まった涙液の量が多ければ多いほど、眼の表面に排出されている涙の量は多いことになり、少なければ涙液そのものの量が少ないタイプのドライアイと診断されます。
マイボーム腺観察
- (関係する疾患・初見)
- ドライアイ
- マイボーム腺機能不全
| 感覚的側面 | 痛み無し・まぶしさ無し・瞼を裏返す際の違和感有り |
|---|---|
| 測定時間 | 極短時間 |
肉眼では見えない、眼の表面の涙液を覆って蒸発を防ぐ脂を排出するマイボーム腺の状態を観察します。マイボーム腺の分泌口は、まつ毛の根本に横一列に並んでいますが、マイボーム腺の本体は上下の瞼の内側の皮下に並んでいます。開口部の状態だけでなく、その分泌腺の状態を、瞼を裏返して特殊な赤外線を照射し可視化することで、分泌腺に異常がないか確認します。通常マイボーム腺は、上下瞼にそれぞれ数十本ずつまっ直ぐに並んでいますが、分泌腺そのものが少ない場合や、分泌腺の消失、蛇行等の状態が観察できます。
結膜充血グレード
- (関係する疾患・初見)
- 結膜炎
| 感覚的側面 | 痛み無し・まぶしさ無し |
|---|---|
| 測定時間 | 極短時間 |
結膜(白目)の充血の程度を観察します。結膜には、細い血管が無数に張り巡らされています。正常状態ではこの血管はほとんど目立つことはありませんが、何かしらの炎症(結膜炎)がある場合、血管が拡張(太くなる)し、それによって結膜が赤くなっている様に見えます(充血)。結膜の炎症は、ごく一般的なアレルギー性結膜炎から、ウィルス性結膜炎、結膜ではなくさらにその下の層にある強膜の炎症(強膜炎)、表面ではなく眼の内部の炎症(眼内炎)といった様々な異常のシグナルにもなり、非常に重要な観察です。
角結膜生体染色検査
- (関係する疾患・初見)
- 結膜炎
- 結膜弛緩症
- 翼状片
- 角膜潰瘍
- コンタクトレンズ障害
- 角膜上皮障害
- 角膜変性症
| 感覚的側面 | 痛み無し・まぶしさ無し |
|---|---|
| 測定時間 | 極短時間 |
眼の表面の結膜(白目)と角膜(黒目)に異常がないかを調べる検査です。細隙灯顕微鏡を使用した検査ですが、光を正面から当てて観察します。ただ観察しただけでは異常があるかどうかわかりにくいので、染色液をつけ、特殊なライトを当てることで、傷や凹み、傷んでいる部分があれば、そこの部分に染色液が溜まるので、異常部分が可視化されます。染色液を点眼した後、顕微鏡で観察・撮影をします。コンタクトレンズ使用による傷や、ウィルス性結膜炎による傷等、角膜に発生する傷の要因は様々ですが、角膜の傷ができて感染を起こした場合(角膜潰瘍)や、穿孔(角膜に穴が開く)や失明に至ることもあります。角膜には血管が無く、皮膚等の創傷治癒(傷が免疫反応によって治っていく工程)が起こりにくいため、感染した場合に進行が非常に早く、重症化しやすいことが特徴です。コンタクトレンズ使用者が非常に多い日本では、決して珍しい病気ではありませんが、大変怖い病気です。
特に痛み等はありません。終了後に染色液は洗い流します。
細隙灯顕微鏡検査
- (関係する疾患・初見)
- 白内障
- 角膜混濁
| 感覚的側面 | 痛み無し・まぶしさ多少有り |
|---|---|
| 測定時間 | 極短時間 |
眼の中にある水晶体、並びに、前房(角膜から水晶体までの間の水に満たされた空間)、角膜(黒目)に異常がないか調べる検査です。角膜(黒目)に真正面からライトを当てると、表面状態しか観察できず、角膜より奥にある水晶体の状態はわかりません。そこで、斜めから樅に細いライトを当てることで、角膜と水晶体でライトがあたった部分がずれて観察でき、それぞれを立体的に確認することができます。角膜と水晶体の距離(前房深度)、角膜の厚み、水晶体の厚み、水晶体の色、水晶体の濁り具合等が、斜めからの細い光(スリット光)によって映し出されます。水晶体の濁り具合は白内障の進行具合、白内障のタイプ分類の指標となります。
後眼部検査
非侵襲的広角眼底3次元光干渉断層画像解析 マッピング(乳頭部・黄斑部)/断層(黄斑部)
- (関係する疾患・初見)
- 網膜剥離
- 黄斑前膜
- 黄斑円孔
- 加齢黄斑変性症
- 中心性網膜症
- 網膜色素変性症
- 網膜裂孔
- 緑内障
- 視神経乳頭陥凹拡大
| 感覚的側面 | 痛み無し・まぶしさ無し |
|---|---|
| 測定時間 | 極短時間 |
OCTと呼ばれる3次元光干渉断層画像解析を用いて、肉眼では見ることの出来ない網膜の内部を3D状に画像化する検査です。特殊な光を網膜に照射し、光の吸収と反射の状態から、表面観察ではわからない内部構造を3次元的に解析し、網膜に垂直な方向での断層画像や3Dマッピングによって視覚的に異常を調べることができます。網膜の内部構造は複雑な層状になっており、脳から繋がる光を感じるための視神経が網膜全域に張り巡らされ、複数種の神経細胞が網膜の層構造を構成しています。マッピングの検査では、主に網膜に張り巡らされた視神経の根本である視神経乳頭(脳から伸びた視神経の束が網膜とつながる場所)の3D構造状態の解析と、黄斑部(網膜で視野の真ん中を担う最も重要な領域)全体の層の厚みの解析描写をします。視神経の代表的な病気である緑内障は、視神経が眼圧によってダメージを受けて徐々に減っていくことで起こりますが、視神経が減ると視神経乳頭の神経の束が細くなり、視神経乳頭の凹みが大きくなります。これを、視神経乳頭陥凹拡大と言います。また、黄斑部の層の菲薄化(厚みが薄くなる)が進みます。視神経乳頭陥凹拡大や黄斑部の菲薄化は、イコール緑内障ではありませんが、緑内障の前段階として考えられる場合も多く、眼圧検査、視野検査等と併せて複合的な判断に利用されます。
※ 黄斑部の菲薄化には、緑内障以外の病気が要因の場合もあります。
断層の検査では、3次元光干渉断層画像解析を用いて黄斑部の内部構造を解析し、断層画像として描写します。黄斑部は、網膜の中でも最も重量な部位で、視野の中心部の見え方を担っており、光を感じる細胞が密集した特殊な構造をしています。黄斑部は、正常な場合は凹んだ構造をしており、その最も中心部を、中心窩(ちゅうしんか)と呼びます。中心窩はわずか1mm以下の構造ですが、視機能の大半を担っている非常に重要な部位で、人が何かを見たときのその目線の中心部の光を捉える場所です。黄斑部の異常には様々な種類があり、眼底カメラの様な真正面からの写真ではわからない内部の異常によるものも数多く、内部構造を描写できる3次元光干渉断層画像解析は非常に有用です。黄斑部の内部の異常は自覚症状がないものも多いですが、放置して進行すると失明する病気もあり、眼科の検査の中でもトップクラスの重要な検査です。
非侵襲的広角眼底3次元光干渉断層血管撮影
- (関係する疾患・初見)
- 加齢黄斑変性症
- 中心性網膜症
- 網膜色素変性症
- 網膜静脈閉塞症
- 循環障害
- 高血圧症
- 脳腫瘍
- 糖尿病
| 感覚的側面 | 痛み無し・まぶしさ無し |
|---|---|
| 測定時間 | 極短時間 |
OCTアンギオグラフィーと呼ばれる最新の技術で、3次元光干渉断層画像解析を用いて、網膜の血管を描写します。実際に血管を直接撮影する眼底カメラとは違い、3次元光干渉断層画像解析で得られた網膜及び脈絡膜(網膜の外側にある膜)の内側の極短時間における複数枚の描写画像を比較し、“変化のない箇所”を削除することで、赤血球が常時動いている血管(動きのある個所)だけを残して描写する技術です(結果的に、血液の動きがある血管のみが描写されます)。今までは、血管の観察をするために、蛍光眼底造影と呼ばれる血管に造影剤(特殊な光で蛍光に発色する材料)を点滴で流して血管を光らせて撮影をする方法がとられてきました。しかし、造影剤を用いた蛍光眼底造影は、造影剤を血管に投与するため、造影剤のアレルギーや腎臓への負担、副作用があり、身体の負担と危険の大きい検査です。OCTアンギオグラフィーは造影剤を使用せず、極短時間で済む非常に負担の少ない検査で、高精度な眼底カメラ検査の結果と併せることで、血管状態を詳細に確認することが出来るため、眼病に限らず全身性の病気を発見する手がかりにもなっています。
無散瞳超広角眼底カメラ撮影
- (関係する疾患・初見)
- 網膜剥離
- 黄斑前膜
- 黄斑円孔
- 加齢黄斑変性症
- 中心性網膜症
- 網膜色素変性症
- 糖尿病網膜症
- 網膜裂孔
- ドルーゼン
| 感覚的側面 | 痛み無し・まぶしさ無し |
|---|---|
| 測定時間 | 極短時間 |
網膜の表面を超広角レンズを用いて、通常のレンズより広い範囲を撮影し観察する検査です。通常、眼の奥は、目薬で瞳を広げないと(散瞳)観察しにくい場所です。瞳は、眼を外から観察するための「窓」であるため、窓が小さい状態だと内側の見える部分が限られてしまいます。当検査機器では超広角レンズを用いており、無散瞳状態でも通常のレンズの8倍程度、眼底の80%もの範囲を一度で撮影することが可能です。網膜(眼底)は、人体では唯一、血管をほぼ直接的に観察できる場所です。網膜はもともと非常に薄い膜であることから、網膜層の血管だけでなく、網膜の外側の脈絡膜の血管まで観察することが可能です。最も浅い部分にある血管では血管壁が網膜の表面の壁と一体化している場合もあります。血管壁は、その状態によっては光を当てると見え方(色・反射等)が異なります。これらの見え方によって異常を推測することが可能です。また、血管からの出血、血管の狭窄(血管が細く狭くなること)、血管の閉塞(血管が詰まってしまっていること)、漿液(血管から水分が漏れ出ていること)、新生血管(血管が詰まることで、周辺部が低栄養となって新たに血管が生じたもの。新生血管は非常に脆く出血を伴いやすい。)等の観察が可能です。網膜の血管の観察は、眼の病気だけでなく、全身的な病気の発見にもつながりますので、非常に重要な検査です。
無散瞳超広角眼底自発蛍光撮影
- (関係する疾患・初見)
- 網膜剥離
- 加齢黄斑変性症
- 中心性網膜症
- 網膜色素変性症
- 網膜静脈閉塞症
- 糖尿病網膜症
| 感覚的側面 | 痛み無し・まぶしさ無し |
|---|---|
| 測定時間 | 極短時間 |
超広角眼底カメラを用いた特殊な検査です。網膜色素上皮(網膜と脈絡膜の間の薄い神経細胞の層)に存在するリポフスチン(脂質やタンパク質で構成された代謝色素。加齢によって増えて蓄積されていき、さまざまな悪影響を及ぼします。)に、特殊な光を当てることで、リポフスチンが光り(自発蛍光)、その状態を観察することで異常を発見します。リポフスチンは通常の加齢でも蓄積されるため、誰にでも存在します。若年者ではリポフスチンは少ないので蛍光は薄く、加齢と共にリポフスチンも増えて蛍光が強くなります。リポフスチンの異常な蓄積がある場合は網膜色素上皮の異常が予見され蛍光はより強く観察されますが、網膜色素上皮の痛みが、より進んでしまっている場合は、リポフスチンが無くなり、蛍光が異常に薄い状態を示すこともあります。蛍光の濃さによってさまざまな網膜の異常を予見することができます。「蛍光」と名前がつきますが、造影剤を用いる様な検査ではなく、眼底カメラ撮影と同じ、非常に負担の少ない低侵襲な画像撮影検査です。
機能検査
両眼開放静的視野検査(明室下)
- (関係する疾患・初見)
- 緑内障
- 加齢黄斑変性症
- 視神経炎
- 中心性網膜症
- 網膜色素変性症
- 心因性視覚障害
| 感覚的側面 | 痛み無し・まぶしさ無し |
|---|---|
| 測定時間 | 5~10分程度 視野に異常がない場合は短時間で終了しますが、異常がみられる場合には器械側あが確認動作を行うため相対的に検査時間は長くなります。 |
実際に見えている範囲(視野)に欠損・欠落(見えていない箇所)がないかどうかを調べる自覚的検査です。
多くの場合、視野検査は暗室と呼ばれる暗い部屋で、片目を遮蔽した状態で行いますが、当院の検査では先進機器を導入しており両眼を開放した状態で、且つ明るい部屋で行います。
視野検査はあくまで自覚的に見えているかどうか計測するため、ご自身でボタン操作が必要になります。(当日検査時にも細かくご説明いたします)
両眼同時に検査を行いますが(眼の状態によっては、片目ずつ検査をする場合もあります)、中心を見た状態で目線は動かさず、周囲で点滅する光が見えた場合に、手元のボタンを押してください。
見えなければボタンは押さないでください。
自覚検査のため、間違って押してしまう場合もありますが、これらは想定範囲として器械が複数回の確認作業を行いますので、大丈夫です。
どの様な動物でも、眼ひとつにつき見えている範囲(視野)があります。動物の種類によって視野の広さが異なります。“見えている範囲(視野)”とは、ある1点を見て目線を動かさない状態で、その周囲であっても、ものの動きや光を認識できる範囲を指します。人間は二つの眼があるため、もし片方の眼の視野に見えない欠落した箇所があっても、もう一方の眼が正常であれば、カバーしてしまうため自身では異常を気づきにくく、また、欠損・欠落した箇所は黒くなるわけではなりません。そのため、視野の中で欠損まで至らない程度の感度の低下している部分があった場合、日常生活では支障が出にくく、症状が進行して欠損して見えにくさを自覚した時点で症状が大きく進んでしまっている状態になります。欠損に至る前に、見えにくくなってくる過程(“見える”という感度の低下)がかならずあるため、その状態をいかに早く気付くかで、その後の状況が一変します。視野検査では、わずかな感度低下でも計測することが可能です。視野の欠損は、網膜の視神経の異常が関係しており、その代表的な病気が緑内障ですが、緑内障以外にも視野の異常を呈する病気が多数あります。眼の領域以外でも、視神経は脳につながっているため、脳腫瘍等の要因で視野異常が発生することもあるので、非常に重要な検査です。また、視野検査の結果は、他の網膜の検査の結果と併せて多角的な判断に利用することができます。
視野検査は、比較的精神的に緊張しやすい、所要時間も他の検査と比較して長めでストレスのかかりやすい検査ですが、当院ではストレスをなるべく軽減して行うために、最新の機器と環境を整えております。
眼位検査
- (関係する疾患・初見)
- 斜視
- 神経系障害
- 筋肉障害
- 甲状腺眼症
- 重症筋無力症
- 眼窩腫瘍
- 眼窩底骨折
| 感覚的側面 | 痛み無し・まぶしさ多少有り |
|---|---|
| 測定時間 | 短時間 |
眼の向き(左右それぞれの眼がどこを向いているか)に異常がないかを調べるための、特殊な器具を使用したマニュアル検査です。眼位は、右目と左目の目の向きの位置関係を指します。正常眼位は、一つのものを見つめたときに左右の眼がそれぞれ同じ向きをになることを指します(眼位の一致)。左右の眼の向いている方向に差がある場合は「眼位ずれ」または「眼位異常」となります。片眼を遮蔽したり遮蔽を外したりして、隠した方の眼球の動きを比べることで、眼位ずれの方向と程度を調べることができます。眼位ずれには、眼球が外を向いている外斜視、内側を向いている内斜視、上側を向いている上斜視、下側を向いている下斜視、そして、一見しただけでは上下左右方向にずれておらず、内側方向又は外側方向に回転(回旋)している回旋斜視があります。眼は3つの神経で動かされる6つの筋肉によってバランスが保たれており、筋肉の動きで眼の見る方向を変える事ができます。この筋肉、又は神経の部分に異常があると、眼位ずれが起こります。眼位ずれは、その種類によってさまざまな要因が挙げられます。神経の大本にある脳内の異常(脳腫瘍・脳血管梗塞・脳動脈瘤)が潜んでいる場合もあり、緊急性を要する場合もあります。
複視網膜対応検査
- (関係する疾患・初見)
- 斜視
- 神経系障害
- 筋肉障害
- 甲状腺眼症
- 重症筋無力症
- 眼窩腫瘍
- 眼窩底骨折
| 感覚的側面 | 痛み無し・まぶしさ多少有り |
|---|---|
| 測定時間 | 短時間 |
眼位ずれで発生する複視(眼位ずれが起こると、左右の眼で見てる方向が異なってくるため、ものが2重に見えたり、左右で違うものが見える場合がある。)の状態を調べるための、特殊な器具を使用したマニュアル検査です。本来、眼位ずれがある場合は、複視は、又は、片眼で見ている像を脳内で消してしまう“抑制”が起こります。これは、左右の眼がそれぞれ違う方向を向いていて、中心窩(眼に入ってきた光が集まる網膜の中心部)に写る画像が異なるためです。しかし中には、中心窩に写る画像ではなく、片方の眼の方向に合わせて、方向がずれたもう片方の眼の「中心窩とは異なる場所」に写る画像(片方の眼と同じ画像)を脳で中心と認識してしまい、左右の眼の向いている方向が違うにも関わらず、見ている画像は同じという現象が起こる場合があります。この場合は複視が起こりません。これを網膜対応異常と言います。複視網膜対応検査をせずに、もし網膜対応異常がある状態で、手術などで斜視の治療してしまうと、逆に複視が発生する場合があります。
回旋偏位検査
- (関係する疾患・初見)
- 斜視
| 感覚的側面 | 痛み無し・まぶしさ多少有り |
|---|---|
| 測定時間 | 短時間 |
左右の眼の回旋(回転)の程度を調べるマニュアル検査です。内斜視・外斜視・上斜視・下斜視と異なり、回旋斜視は見た目では程度がわかりにくく、特殊な器具を使用して計測します。回旋斜視は、真正面から眼を見た状態で、眼が時計回り又は反時計回りに回転してしまっている状態の斜視です。回旋斜視では、見えているものは同じでも像自体に傾き(回転)が生じます。この現象を利用して、左右それぞれ異なるものを見て、その像を合体(融像)させて傾きの差を計測します。
Attention
重要注意事項
9項目の重要注意事項を全てご確認いただき、ご了解いただけた場合のみご予約が可能です。
ご予約いただいた場合、すべての項目についてご理解、ご了解いただいたものと見なされます。
十分ご注意の上、必ず内容をご確認ください。
※この内容は、予約完了メールにもご了解済として記載されます。
1.キャンセル規定、キャンセル料金
| 予約日 前日まで | 無料 予約ページからのキャンセルのみ |
|---|---|
| 予約日当日 | キャンセル料100% お問合せフォームからご連絡ください。 |
| ご連絡なし | キャンセル料100% |
| 例外・ 不可抗力・ 当院起因 | 台風・大雪・地震等の天災や、それに伴う交通機関の不具合が発生した場合、又はそれが予測される場合、並びに当院起因の事象の場合は、お客様からのご連絡の有無に関わらず、メール又はお電話にて、別の日程の調整をご案内させていただきます。調整が出来ない場合は、キャンセル・返金を致します。 |
2.予約変更規定
| 予約日 前日まで | Webでキャンセルの上、再度ご予約ください。 |
|---|---|
| 予約当日 (予約時間前) | お問合せフォームからご連絡ください。ご予約時間までにお問合せフォームよりご連絡をいただいた場合にのみ、後ほど翌日以降のスケジュールでの予約変更をメールにてご案内いたします。 |
| 予約当日 (予約時間後) | 変更は行えません。ご連絡なく予約時間を過ぎた場合は無断キャンセル扱いとなります。 |
3.クリニックへの入室方法
クリニックの扉は、ご予約メールでお送りしている「QRコード」又は「数列キー」を入力することで開錠されます。
こちらのキーを無くすと再発行は出来ませんので、ご予約メールを必ず保存し、QRコードが表示されることを事前にご確認ください。(当日のご案内参照)
- キーを無くしてしまった場合は、キャンセルの上、再度ご予約ください。
その場合のご希望日時の枠は保証されません。 - 当日にキーを無くされた場合は、キャンセルは行えないため、お問い合わせフォームにてご連絡ください。
ただし、ご予約枠の時間での検査が出来ない場合があります。
4.入室可能時間・遅刻の場合
クリニックの扉の開錠可能時間は、ご予約時間の5分前~10分後までです。10分以上の遅刻は基本的に眼科ドックが受診できません。
(開錠可能時間であっても、遅刻をされた場合は予定時刻までに終了できない場合があります。その場合は一旦お待ちいただき続きの検査をする場合があります。)
開錠可能時間より遅れる場合は、必ずご予約時間までにお問合せフォームにてご連絡ください。
- ご予約時間までにお問合せフォームよりご連絡をいただいた場合にのみ、後ほど翌日以降のスケジュールでの予約変更をメールにてご案内いたします。
- ご連絡無しで開錠可能時間に遅刻された場合は、自動的にキャンセルとなります。
この場合のキャンセル料は100%となりますのでご注意ください。
5.検査の内容と結果について
眼科ドックは、スクリーニング検査です。
検査結果はPDFをメールでお送りいたしますので、結果内容にご不明な点があれば、お気軽にお問合せフォームよりお問合せください。当検査で異常を指摘された場合は、検査結果をご自身印刷していただき、地域のかかりつけ医の受診をお勧めいたします。
また、当眼科ドックは、忙しい皆様のための“タイパ”を重視したシステムを採用しております。検査当日は、“最短のお時間”にて検査をご提供いたしますので、検査内容や病気の詳細なご説明はございません。あらかじめ当院HPで検査内容を熟読いただき、ご不明・ご不安な点は、事前にお問合せフォームにてお問合せください。検査内容・病気についてご回答いたします。
検査当日に患者様からのご質問やご要望がある場合はお時間を要することになり、枠内で検査が完了しない場合があります。この場合、予約枠のお時間終了後にお待ちいただき、残りの検査を行う場合がございます。(後日の別枠の予約はできません)
6.コンタクトレンズをされている場合
コンタクトレンズを装着したままでは検査が出来ませんので、あらかじめ外して「裸眼」または「メガネ」でお越しください。
当日到着されてからコンタクトレンズを外される場合、着脱にお時間がかかるとそれによる枠を超えたお時間が使えない場合がございます。あらかじめご了承ください。
7.診察について
当眼科ドックでは診察は行っておりません。医師へのご相談は、当眼科ドックの検査結果をご持参の上、ご希望の病院を受診してください。
8.病院紹介・紹介状
当眼科ドックにおいて、病院のご紹介や、紹介状(診療情報提供書)の発行は行っておりません。
当眼科ドックの検査結果をご持参の上、ご希望の病院を受診してください。
9.ご連絡・その他
ご不明な点等ございましたら、お問合せフォームにてお気軽にお問合せください。
お電話でのお問合せは承っておりません。あらかじめご了承ください。
領収書は、検査結果メールに添付しております。印刷してご利用ください。
































